あちゃん

20センチュリー・ウーマンのあちゃんのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
3.3

15歳の息子ジェイミーを育てる
シングルマザーのドロシアは
反抗期を迎えた息子が理解できず
間借り人のパンクな写真家アビーと
ジェイミーの幼なじみジュリーに
息子の教育係になってほしいと相談する

𓂃 𓈒𓏸𑁍‬𑁍‬𓏸𓈒‬‬ 𓂃


⦅人生はビギナーズ⦆では
自身の父親のことを映画化した監督が
今度は母親のことを映画化。



40歳で息子を産んだお母さん。
キャリアウーマンな母は
多感な時期の息子を理解できない…

それでも向き合おうと努力はしてるし
母も息子もお互いを愛していると
私は最初から感じていた。
ただ足並みが揃ってないだけ。

母はコミュニケーション過多だし
息子はそれが恥ずかしい時期だし……
距離感って難しいよね。

わたしの母親も種違いの妹を
40歳で産んでるけど(私が20歳)
初産じゃないからまだ理解力はあるかな
体力はついて行かないみたいだけど






アビーとジュリーが先生役になるのだけど
2人とも度が過ぎている。

そして2人ともジェイミーを
自分好みの男にしようと
各々の価値観を押し付けすぎている。

それに対してジェイミーはピュアすぎ
何もかもを吸収して洗脳されて
なんだか不憫に感じてくる。







一一 男は大抵解決に躍起になるが何もしない
解決できない時に寄り添うのが下手くそ

一一 SEXする気のない女を
隣に寝かせてはいけない
自信が奪われちゃう

一一 男は否定されるのが嫌で幻想を好む


女たちが語る男への愚痴が
あーわかるわかる、とかなり納得。
刺さるフレーズが他にもたくさん。







自分は○年に死ぬ、と
リアルな母の出来事を母が語るのが
悲しく切ない気持ちになる。

バラバラになった間借り人たちと
母子の未来……

あの時の時間は息子にも周りの人にも
多大な影響を与えたんだろうな

息子に人生を教えることは
自らの理想と現実を比較することにもなる







わたしとしては
フェミニストな男って面白くないと思う