YUKi

20センチュリー・ウーマンのYUKiのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
2.0
映像は美しい。 選曲もさすが。
スタイリングはお洒落でキャッチー。

でもなでもなーー‥
わたしマイク・ミルズ作品に
がっつり感情移入できたり
なにか忘れられないものを
残されたり、そういう経験がなかったなと
鑑賞中思い出しました。

とんでもないセンスを持っていることは
よくよくわかっているつもりなので、 MVやCMや
何らかのアートワークのほうが向いているのでは
‥とこれも何度目かの感想。

今回は母子関係、擬似家族(シェアメイト)関係の
ターニングポイントを描いていて
登場人物全てが抱える自分への憤りや
不器用さはもちろん見えるのですが、
それぞれの掘り下げが浅いので
頷ける部分がほとんどなかった。

リアルな生々しいONの生活描写がほぼないので
まるで長い長い夏休みに、永い永い哲学論争を
繰り広げているようにしか見えないんです。

わたしの理解力が欠けているんだと思いますが
けっこう自分勝手でお気楽に見えるんですよね。
みんな。

感情的なシーンすら
自己陶酔だと思えてしまうくらい
わたしには響いてくれませんでした。

もっと汚い部分を晒け出してよ、
そんなに誰もかれもが悩んでばかりいるのなら。
そんなに哲学的に語り合うなら。

‥エラそーにボロカス書いてすみません。
が、はっきり言って全てが生ぬるかったです。
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