映像は美しい。 選曲もさすが。
スタイリングはお洒落でキャッチー。
でもなでもなーー‥
わたしマイク・ミルズ作品に
がっつり感情移入できたり
なにか忘れられないものを
残されたり、そういう経験がなかったなと
鑑賞中思い出しました。
とんでもないセンスを持っていることは
よくよくわかっているつもりなので、 MVやCMや
何らかのアートワークのほうが向いているのでは
‥とこれも何度目かの感想。
今回は母子関係、擬似家族(シェアメイト)関係の
ターニングポイントを描いていて
登場人物全てが抱える自分への憤りや
不器用さはもちろん見えるのですが、
それぞれの掘り下げが浅いので
頷ける部分がほとんどなかった。
リアルな生々しいONの生活描写がほぼないので
まるで長い長い夏休みに、永い永い哲学論争を
繰り広げているようにしか見えないんです。
わたしの理解力が欠けているんだと思いますが
けっこう自分勝手でお気楽に見えるんですよね。
みんな。
感情的なシーンすら
自己陶酔だと思えてしまうくらい
わたしには響いてくれませんでした。
もっと汚い部分を晒け出してよ、
そんなに誰もかれもが悩んでばかりいるのなら。
そんなに哲学的に語り合うなら。
‥エラそーにボロカス書いてすみません。
が、はっきり言って全てが生ぬるかったです。