ペイン

20センチュリー・ウーマンのペインのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
4.7
“今年ベスト級の大傑作”

また一つ愛おしい大切な一作に出会えました。

出てくるファッション、音楽、映画、あらゆるカルチャーや人すべてが自分の好きな要素しかないどツボな作品でした。

大作映画のような大味な展開はなく、テンポは非常にゆっくりで緩やかに流れていく日常を切り取った映画だが

ただ、誰もが通る思春期という大事な瞬間に自分を形成し育ててくれる人や物の計り知れなさを改めて感じさせてくれる最高の人生賛歌。

監督の少年時代を反映させた映画のようだが、やはり映画とは“監督個人”が何より反映されていて“私的なもの”であるべきだと改めて思わされました。

エル・ファニングに“○○ったら~性に目覚めちゃって面倒なんだから~”とか言われたらそりゃたまりませんよ(笑)←ド変態

クスクスと笑えるユーモアにちょっとオープンな下ネタのセンスも抜群(笑)←絶対脚色してる

あと個人的に“タバコを吸う女性の仕草”が大好きなので、アネット・ベニングにエル・ファニングに素敵な女性たちのタバコを吸う仕草が観れてそういう意味でも完全に俺得な映画でした(笑)

アネットベニングの演技は本当に圧巻。エルファニングもグレタガーウィグも良かったしこの二人は今年大活躍でしたね。

ただトーキングヘッズを“アートかぶれのホモが聴く音楽”って言った奴は許せなかった(笑)

マイク・ミルズ監督の映画は苦手でしたがこれはまさかの大傑作でした(笑)
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