スティング

20センチュリー・ウーマンのスティングのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
4.7
マイク・ミルズ監督のお母さんをモデルにした作品。今まで4回見ているが毎回新しい発見があり毎回違う感想を見た後にもつ。
その時の自分自身の状況、年齢、立場で解釈や感じ方、感情移入の対象が大きく変わる作品。また、主要登場人物が全員魅力的で特にドロシア(アネット・ベニング)、アビー(グレタ・ガーウィグ)とジュリー(エル・ファニング)には人を引き込む力がある。
さらに音楽も素晴らしく、70年代のパンクから落ち着いた曲はとても印象的である。また、静止画や当時の映像を用いた技法は斬新で当時を知らない人に当時の情景を思い浮かばせる。
120分間飽きることなくそれぞれの人物の葛藤をうまく描いて人生とは何かを教えてくれる作品。