このレビューはネタバレを含みます
作品の冒頭、赤く染めた不思議ちゃんチックの女の子が出てきた時は、あぁ…なんだ若者の青春映画にありがちなストーリーかなと思いきや…。深みが全然違う、暖かくもリアリティ溢れるヒューマンドラマ作品だった件。
※以降ネタバレ含む
始まりは登場人物が乗っていた車が炎上した所からで、始まり方が割と突拍子もないので感情の起伏が激しい映画なのかな?と思ったけど、終始スローペースで優しい雰囲気で見れた。
主人公の男の子側として子供目線から見ても親の悪い所やそーじゃないんだよ!なんでわかってくれないの?って気持ちも痛いほど分かったし、
まだまだ先になってから感じるのであろう母親の苦悩や、子供からの純粋だからこそ辛辣な言葉に、なんて返せば良いのか分からなくなるもどかしさ。
全てが繊細に、そんでもってお洒落に描かれていてとても良かった。いろんな意味で共感が多くできる作品だった気がする…