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レディ・バードのMNのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

これ私んちの話か!?って思った…笑 試着室でのやりとり「褒めてよ!」って怒るやつ、全く同じことを母としたことがある。

食べるものを今すぐ心配しなくても大丈夫だが日々の買い物には気を使うぐらいの経済状況の家特有のキツさの描写のリアル。
経済的に余裕がないから、疲れるまで働いてるから、誰も悪くないから、愛があるのに厳しくしてしまう。

お父さんの存在がすごく救いだったね…。

離れて暮らした方がよい家族だってあるし、離れたって愛がなくなるわけじゃないよね、大丈夫だよ、っていう感じのラストだった。

カトリックの古い田舎町や、レディバードの人生の枷になってしまっていたとも言えるちょっと息苦しかった家族を否定しないのが素晴らしい。かといって100%の肯定もしてない。すごいバランスだ。
親の心子知らず、子の心親知らずとは良く言うけど、離れてみて、もう一度よく見つめて、対話すれば伝わることもあるよね。

レディバードはクリスティンと名乗り、サクラメントからNYに行ってしまったけど、別にそれは何もかもを捨てたわけではないんだよなー。

あとからジワジワ良さを噛み締められる映画でした。

2021年5月2回目視聴!

プロム行く途中の車中のシーンがすごく印象に残った!あそこでちゃんと「私はこの曲好き。プロムも行きたいから送って」って言えるレディバード本当に偉いよ…。ちゃんと大事にするべき友達を選んでくれてよかった😭💖

田舎でイケてる子が「この街好きだし死ぬまでいるつもり」ってのもめっちゃリアルで分かるなー。それでもいいんだよね。別にそういう人の生き方を否定する物語ではないのが良い。そういう人もいる。まあこの映画の女の子は性格悪かったけど。

あと最初に付き合った男の子はその後どうなったのかな…。ゲイでレーガン大統領のポスターを貼るような保守的な白人家族に暮らすことは絶対にしんどいはず。レディバードみたいに自分らしく生きられる場所に行けていますように…。
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