アメリカの田舎の住むある女子高生のひとときを描いた作品。
ただの女子高生のありふれた日常が淡々と描かれているだけなのに何故か良い映画見たなと思わせてくれた。
具体的な夢ややりたいことがあるわけでもなく、イライラして今の自分を変えたくて自分にあだ名を付けてみたり、こんな田舎はイヤだと毒づいたり、取り敢えずもがく感じにはとても共感できた。
最後はぼんやりと描いていた自分のなりたい姿に近づけるんだけど、やっぱり劇的な変化なんて無くて、それもきっとただの日常となっていくんだろうね。
誰しも今の姿って恐らく、少し前自分が持っていた「理想の姿」、「現状への不満を解消した姿」だと思うのだけど、結局また新しい「理想」や「不満」が出てくるんだろう。人生ってそういういたちごっこで発展していくんだろうけど、視点を変えれば、少し前の自分から見れば今の自分って少しだけ理想に近い姿だと思う。そんなふうに思えれば今の自分も悪くないし、今の環境も悪くないじゃんって思えるようになった。
日常って刺激が無くてつまらないんだろうけど、それが良いんだろう。そんなただの日常を愛でてあげたくなりました。
田舎って離れてから地元愛湧いてくるよね。