10代の頃に抱く、
自分でもどうしたらいいかわからない！
っていう抑えきれない感情を
ものすごく素直に、そして
痛々しさを以って描かれている。
そのイタい瑞々しさと
失敗から学ぶなにかを
いっぱい散りばめた、
アルバムを観てるような気持ちだった。
巣立ちを迎えたレディ・バードと
母親の関係性は互いに親離れ・子離れ時期にきて
とても不器用なバランスを見せてくれる。
なかなか噛み合わずにラストを迎えるが
ちょっと先に行ってしまった娘に
やっぱり素直な愛情表現ができない母親。
仲の良い姉妹のように近い関係で
かわいかったな。
意地っ張りはお互い様で。
レディ・バードが羽ばたいて
サクラメントのクリスティンとして
成長を遂げる。
スクールカーストなんかに
惑わされるなんて彼女らしくない！
‥と思って見守っていたので
真意に気づき彼女の地盤が固まったとき
やっぱりこうでなくちゃなあと
どこか親目線な自分が居た。
知らなかった世界に飛び込み、
もがきながらも自分を知り
心の視力が上がってくると
やっと見えてくる真実を
ありありと描いた成長譚。
ティモシー・シャラメ
思っていたより登場時間が長い。
いや、眼福時間と言いましょうか。
