ちゃんみな

レディ・バードのちゃんみなのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.3
青春映画。


高校最後の年になったクリスティン。自分のことをレディーバードと名付けている。サクラメントにあるカトリック系の学校にいて進路に悩んでいる。サクラメントが嫌いで東海岸に憧れを持っているが、そっちの大学への進学はママが許してくれない。恋もするが彼氏が実はゲイだったり、騙されたりうまくいかない。チクチク文句言ってくるママとも喧嘩が絶えない。パパの優しさに甘えて過ごす。最後はデービスを蹴ってニューヨークの大学へ進学。ママとは出発の日もまともに会話ができないまま。ニューヨークについた後、ママがクリスティンに宛てて書いた失敗作の手紙(パパが勝手にスーツケースに入れていた)を読む。そののち、バーでお酒を飲みすぎて病院へ運ばれる。病院を出たあとクリスティンはミサに出たあとママに電話をするのであった。


最初は留学していたカリフォルニアの映画(しかもサクラメントに近いところ)だから見てみようと思って鑑賞。


恋をして、将来に悩んで、親との関係もスムーズに行かなかったり、ちっちゃな見栄を散りばめながら生きているレディーバード。みんなレディーバードに共感できるところがどこかにあるんじゃないかなと思う。共感できるところがいくつもあって気づいたら涙が流れてた。


特にママとの関係がわかる〜!って思った。チクチク言ってくるママに対して、それが間違ってはないのは分かってるけど言い返してしまう。ママもクリスティンのことを想っての言動なのがわかる。不器用な関係に心がウゥーってなった。


シスターがクリスティンに言った『あなたはこの街が好きなんですね。』も印象的だった。『愛情と注意を払うのは同じこと。』というシスター。あんなに小言を言ってくるママに重なります。


最後の電話のシーンで初めて街を運転した時の感動を伝えるところもすごくよかった。自分の故郷の素晴らしさに気づくクリスティン。


サクラメント嫌い、とか言いつつ『サクラメント』ってデカデカとロゴの入ったTシャツとか着てるかわいいクリスティン。


羽ばたけレディーバード!


2017年 アメリカ