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レディ・バードのwarderbrothersのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.7
ー感想ー
あぁ、楽しかった。
メッセージを読み取ることももちろん大事なんですけど、今作のような、映画を観ているというより他の人の人生を覗いているかのようなリアリティ溢れるドラマが大好物なんです。

「俺が高校生ならこうしてるなぁ、」だとか「こんな奴おったなぁ、」だとか
「同じことしてたかもしれない、」と過去の自分と照らし合わせたり。
楽しくて仕方ありません!

自分を必要以上に大人だと思い込んでいる高校生が、落ち着きを見せ始める大学生へ。いいですね〜。

ですがこの作品、リアリティがあるだけで終わらず、感心させられるメッセージも最後に残されていたんですね。詳しくはー考察ーで触れることにします。


ー考察ー
「高校生」
高校生ってどんな時期なのか改めて考えてみました。
・客観的に物事が見え始める(主観多い)
・批判的に物事を捉えることができる
・アイデンティティの確立途中
・恋愛フィーバー
・考えが変わりやすい
その他色々。

まあこれらのことを考慮すると、関係なさそうなのもちらほらありますが、
必然的に嫌いなものって多くなると思うんです。私もそうでした。

ですが、それが大学生になると変化します。1番大きな変化は、違う視点から捉えることができるようになるのです。Lady Birdも自分の名前や母親、さらには地元の町をも愛し始めました。

そこで大切なのが、「嫌い」から「好き」になったということです。嫌いだということはそれだけ関心があったり、よく観察しているのであって、捉え方次第でガラッと好きになることが多々あると思います。
ですが、「無関心」なものが急に好きになることはありません。
そう考えると、高校生の時は反発し、気に入らないものだらけ、、
なんて扱いづらい子供だ。と思うかもしれません。ですが、その嫌いが好きに変化するポテンシャルがあるとすれば!
そういった表面上問題児ほど劇的に変わる可能性があるのです。

教育者心をくすぶられる内容でした。(まだなってないけど。笑)
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