くぅー

レディ・バードのくぅーのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
3.9
"同じことじゃない?愛情と注意を払うのは。"

カリフォルニア州サクラメント、いわゆる田舎で過ごす自称レディ・バード、多感な彼女の高校3年目の日々を描いた本作・・・恋に進学に親との衝突等が見所となる。

まぁ、悩める思春期を捉える作品はそれなりにあるので珍しくはないが、本作は揺れ動く少女の心情を感情豊かに巧みに切り取ってる印象。

特に母親との距離感の見せ方は秀逸で、とにかく羽ばたきたいのにブレーキを掛ける母親との確執が印象的で・・・ウザいと思い、勢いで暴言を吐くものの、本当は信頼してるというもどかしさを見事に映し出す。

恋に恋して大人になるあの時期、閉塞感ある田舎から出たいあの時期、自分しか見えなくなるあの反抗期、何かを成し遂げたくなりもがくあの時期・・・自分は正しく乗り越えたのかなぁと、思いを馳せて見終えました。

なお、キャストでは、シアーシャ・ローナン・・・様々な表情をきっちり魅せ、あの時期をしっかり体現してます。
母親役のローリー・メカトーフも流石の助演ぶりを披露。
そして、話題のティモシー・シャラメを初めて見ましたが、なるほどな雰囲気持ってますね。
くぅー

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