ほっぴー

レディ・バードのほっぴーのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
5.0
この痛い感じ分かりすぎるくらい分かるわ。
自分が誰よりも不幸だと哀れんでみたり、
ちょっと悪くてイケてる同級生に憧れてみるけど、本質が真面目だからうまく溶け込めなかったりと。
数年後に思い出して時折発狂したくなるだろう場面のオンパレード。
何かを達成したいっていう気持ちはあるけど、そんなに夢中になれるものもなく、成し遂げるだけの信念もなく。
10代ってそうやって過ぎていくものなんでしょうか。

母親との関係がうまくいかなくて、どっちも自我が強いから仕方ないっていう父親の言葉が刺さる。
親子だからこそ受け入れられない部分とか分かり合えないところってあるよな、他人じゃないから。
きっと大人になって数年後には認め合えるようになるんだろうけど、ぶつかり合える関係ってのも大事だよね。

こういう映画の主人公が自分の至らぬ部分に気づく早さといったら。
通常であればこのまま数年は拗らせてるんじゃないでしょうか。
本当に多感な時期にこの映画を観たかったよ
ほっぴー

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