そうねだいたいね

オオカミ少女と黒王子のそうねだいたいねのレビュー・感想・評価

オオカミ少女と黒王子(2016年製作の映画)
2.2
二階堂ふみ様の優勝。この映画の顔面だけ良いナルシスト野郎達なんかより、BTSの『Dynamite』の替え歌でキャンタマに擬態したどぶろっくの方が断然カッコ良く思えた。とは言ったものの、高校でボッチにならない為に陽キャ美女軍団にイケメン彼氏がいると嘘をつく設定は変にリアルだし、その嘘の口実として彼氏役をする男がドン引きするくらいナルシストでイカれてるという設定も強引ではあるが振り切ってくれてるので割り切って観れた。とにかくロケ地が良い。原宿といい神戸といい神戸といい神戸が良かった。やっぱり神戸って画になるなぁと。山崎賢人の写真を撮るため、渋谷のマックから飛び出しパルコ前周辺をストーキングする恐らくゲリラでの長回しは最高だった。今のご時世では出来ないと思うととても貴重なシーンに思える。予告にもあった「3回回ってお手からワンだな」は流石に吹いた。あと「お前は俺の彼女だから黙って守られてたら良いんだよ」という台詞も。こういうこと言う奴スゲェ嫌いだわ。あと関係無いけど、友達のこと「連れ」って言うやつスゲェ嫌いだわ。「そんなに怒ったら折角の美人が台無しじゃん」と言ってた奴含めてナルシスト野郎達は全員素っ裸晒してスクランブル交差点のど真ん中に捨てていきたいな…と思ったり。強いて言うなら「食い物なんか撮って何が楽しいんだ?早く食え」は共感してやる。保身の為にご主人様の言いなりになる少女と犬の調教のように接する男の、セックスが介入しない、ある種プラトニックでSMプレイのような関係性が恋愛に変わっていく物語が撮りたくて、廣木隆一監督なんだなと勝手に解釈。