キミシマユウキ

孤高の遠吠のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

孤高の遠吠(2015年製作の映画)
3.7
静岡の田舎町、先輩から原付を買った少年4人はそれを原因にヤンキーの世界へと惹き込まれる…。

『全員死刑』『へドローバ』の
!!小林勇貴監督!!
によるヤンキー映画。
この監督が結構好きになりかけているので鑑賞。


「単車降りるか死ぬかどっちだ?」


監督の地元にて、実際のヤンキーを集めて実際に起きた事件などを元に作り上げた実録ヤンキー映画。
ナニコレオモシロイ。
めちゃくちゃ好き嫌い別れそうですが、あのクソ田舎の閉塞感溢れる環境でイキるヤンキー達とそれに翻弄される者達の空気を非常にリアルに映し出す事が出来てる!
もちろん若手新鋭監督なので荒削りな部分もあるし、少ない予算(たしか5万とか?)でやりくりしている努力が見えるので自主映画感は拭えない。
しかしその中でもギランギランに光るエネルギーを感じたのであった。

キャストは地元のヤンキーの方々
最初はそこら辺にいそうな少年達がメインですが、そこからヤバい先輩達が続々と登場してきて面白くなる!
全身刺青君やリーゼント君やライターカチカチ君の原付売り払う組!
イライラするとライターカチカチしながら歩く怖い先輩いたよね!
まじこえぇ!
2人合計前科60越えの窃盗団コンビのユキヤ君とモトキ君!
ユキヤ君は製作や脚本にも絡んでいる重要パーソンらしく、地元ヤンキーの招集から単車の調達までお手の物だとか(笑)
モトキ君は監督の実弟。怖い。
1人で前科100越えのキチガイことウメモトジンギ君!
男前なのに頭おかしいというキャラ立ちしまくりな彼!今は俳優デビューしちゃったとか😲
地元ではユキヤ君とジンギ君のどちらかが鬼強かったらしいです。
ちなみにこのあと出演者は半分くらい逮捕されてます(笑)

途中でキャストが逃亡したり、警察に追われたりと製作ストーリーだけで映画作れそうな濃い作品。
間違いなくこの監督はこれから更に売れていくはず!
他の作品も見てみます!

〜オマケ〜
昔住んでた千葉の地元もここまで田舎ではないけどとても似ていました(笑)
もっと理不尽なキレ方する暴走族とかいたなぁ〜(しみじみ)

ヤンキー好き、小林監督に期待したい方、そして地元の怖い先輩にいい思い出がない人にはオススメの作品。