のこ

犬に名前をつける日ののこのレビュー・感想・評価

犬に名前をつける日(2015年製作の映画)
4.5
殺処分を待つ輝きを失った瞳に胸が苦しくなった。

福島原発20km圏内に自ら赴き、残された犬猫たちを救出する。そんなことをされている方がいること自体知らなかったし、福島に残された動物たちのことを想ったことも自分にはなかった。

少なくとも生体販売が禁止されない限りは訪れないゴールへの途方のない道のりにも関わらず、ひとつひとつの命と向き合い、犬猫たちの保護活動をしてくださる方には本当に頭が下がる。(自分にできることはと思って少額だけど作中に出てくる「犬猫みなしご救援隊」と「ちばわん」の団体に寄付をした。)

作中でも言ってたけど、ペットショップで命を買う人がいる限り、悪質なブリーダーは減ることはないと思う。少数に繁殖させればさせるだけ儲かるんだから、法規制したところで抜け道を利用するだろう。(そもそも刑罰も重くなければ、動物を殺戮しても問われるのは”器物損壊罪”ってのもどうなの?)だからペットショップの規制には大賛成。ブリーダーも厳しい免許制にして繁殖は国が管理すべきだと思う。

ひとまず、ペットショップで犬猫を迎えようと考えている人はこの映画を一度観てみてほしい。ワンちゃんネコちゃんを傷つけたくてペットショップへ行く人はいないはず。もう命をお金で買うのはやめにしようよ。

二階堂ふみさんのインスタで知ったけど、島忠では生体販売を中止して従来ペットショップだった場所で月2、3回の譲渡会を実施してるらしい。消費者がこういう企業を応援するアクションも大切だよね。
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