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犬に名前をつける日のtomomiのレビュー・感想・評価

犬に名前をつける日(2015年製作の映画)
4.2
普段は、目を背けたくなるテーマを排除しがちな自分がいる。心が暗闇に落ちていくのが分かっているから。でも、この作品を観て本当に良かったと思う。

我が家の愛犬はそれこそペットショップからお迎えしたので、この作品を観ていて複雑な気持ちになったのはたしかです。犬や猫をお金で買う人たちがいるから、悪質なブリーダーが減らない。資金繰りに困ると、犬や猫たちを悪質な環境に放置し処分しようとする。逆に、そんな犬や猫たちを何とかして助けようとする人たちがいる。生きものたちの光と闇をこの作品は教えてくれる。可愛いからと言って安易に生きものを飼うのは本当にやめた方が良いし、やめてくれって思う。

小林聡美さんの、落ち着いた仕草行動がとても良かったです。生きものたちの悲痛な叫びがより冷静に私の心に届きました。だいぶ前の作品ですが、今も問題は解決していないと思います。人も生きものも命の尊さはかわらない。多くの人に観ていただきたい作品。
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