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グッドモーニングショーのoden8のレビュー・感想・評価

グッドモーニングショー(2016年製作の映画)
2.8
あなたは、ワイドショーお好きですか。

もっとワイドショーを皮肉る感じを期待していたが、そうでもなかった。
寧ろ、些か美化より?

放送の裏側のドタバタなんかは、観てて大変そうやけど火花散らし合ってる部署もあり面白味を感じる。仕事も、個人により重きを置いているもんがちゃうもんなぁ。

ストーリーは、開始15分ぐらいで大まかなオチの予測がつくぐらい予定調和で分かりやすい。

ミキプルーンvs金太郎の対決は、流石に圧巻のパフォーマンス。
俳優陣は軒並みキャラが立っている様に見えるが、如何せん見せ場が限定されていた。
これなら、多くのキャラの魅力をアピールできる連続ドラマにした方が面白かったのでは?と感じる。

君塚監督の作品は"踊る大捜査線"しか触れたことないけど、監督が描くキャラクターの魅力に惹かれるモノを感じていただけに。やや物足りなさを覚える。
もっとクセの強い世の中のアウトロー感を強めに出して欲しかったというのが正直な感想か。

テレビマンの己が抱く仕事への情熱の熱量が僕にはあまり伝わってこなかった。
ジャンルがコメディのわりには、笑いが弱く。人の命の尊さとそれを電波に乗せ届けるという使命を担った割には、あまりにも軽すぎる。
テレビの魅力を伝えたかったのか、皮肉くりたかったのかが振り切れてへんかった。

中井貴一さんと濱田岳くんの演技に力が入ってただけに、作品としての宝の持ち腐れ感が非常に残念でならない。

個人的には、ワイドショーの下品さと演出の仕方をたまになら楽しめていたので。
作品にするのであれば、人が避け難い邪な魅力を存分に描いて欲しかったなぁと感じる。

cast(役者·キャラ) 4.5
story(物語) 2.5 
architecture(構成) 2
Picture(画) 2.5
acoustic (音) 2.5
22-224
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