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キャノンフィルムズ爆走風雲録のkitrustzのレビュー・感想・評価

3.8
1970年代イスラエル。映画制作に取り憑かれるメナハムとヨーラ厶。やがて二人はアメリカに渡りキャノン・フイルムズという名の小さな製作会社を設立する。彼らの作るアクション、お色気、爆破シーンを多用する作品群はアメリカの大衆に受け、やがて一大帝国を築きあげていく。だが、予算を考えず映画を大量に作り続けようとするメナハムに対して経営観点から苦言を呈するようになるヨーラ厶との間は、やがて亀裂が入る関係となっていくのだった。

誰もが知らないうちに恐らく一度は見たことのあるキャノン作品。チャック・ノリス、チャールズ・ブロンソン、ジャン・クロード・バンダムなどのアクションスターや、スーパーマンなど世界的にヒットした話題作も作っていたのですが、個人的にはまだイスラエル資本で製作したグローイング・アップが一番好きでした。青春時代の高揚感やバカバカしさを描きながら、切ない喪失感でエンディングを迎える展開は若かった私の中に確実に疵を残したものでした…(o´ェ`o)。

本作品を観終えると彼らの作った名も知らぬ過去作品を無性に観たくなります笑
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