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クリープのaromeのレビュー・感想・評価

クリープ(2014年製作の映画)
4.5
監督自ら出演。で、もう一人出てきて役者終わり。主人公が映像作家という性質上、終始一人称視点で撮影されており、リアリティー色を強く出している。
制作費を最大限抑えて映画を撮ってやろうという監督の気概と、発想力は素晴らしい。
あらすじも分かりやすく、飛び込みやすい。
また、監督の演技力もなかなか!
頭のおかしな人間、をよく描いている。
多くを語り過ぎない点も、観る側にしっかり考えさせる余白を残す。
前半の退屈さ、ラストのシーンの主人公の詰めの甘さは疑問ではあった点のみマイナスだが、情景は何故か美しい。
一貫してpov、また登場人物の少なさ、説明されない部分の多さなど、好き嫌いが大きく割れる点はいくつかあると思うが、ここまで個性的なホラーは唯一無二であることは間違いない。
で、結局この映像を誰が観てるのか?と考えるとまた違う恐怖があって、そんなとこまでよく出来てる。
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