浮浪者

ブルーに生まれついての浮浪者のレビュー・感想・評価

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)
3.6
音楽に身を捧げるための門がある(とする)。その門に入るためには、ただ独り歩まなければならない。単独者として。

門前にいたるために様々な恩寵,様々な支援があったとしても(あるからこそ),それらを振りすてなければいけない。

にもかかわらず、入門したものに待っているのが破滅でしかありえないのは何故なのだろうか?。一身で音楽を引き受けるには、人間の身はあまりにも脆すぎるのだろうか。超人間であるための薬物という拡張技術が必要とされたのだろうか。

チェットの音楽につきまとった静寂な旋律が映画全体にも響き渡っている。
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