ヤマウチ

ブルーに生まれついてのヤマウチのレビュー・感想・評価

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)
4.0
この時代の三大ジャズミュージシャンのチェットベイカーの話なんですが、物凄く良かった。邦題もいい。ミュージシャンにありがちな女酒麻薬が深く関わっている。芸術家や天才にある心の脆さやそれに対する乗り越え方が凡人からすれば何故そうする?と問いたくなるが彼にとってはそれが正解なのだろう。愛のために奮起するが最後に愛を裏切るような行為をしてしまい、ほかのミュージシャンはだまくらかせても、愛の前では技術など身につけたものは全部透き通ってしまうんだなぁと思った。ブルーに生まれついて、というタイトルのブルーも憂鬱など気持ち的なブルーや名曲のタイトルとしてのブルー、そしてジャズ界での俗語でのブルーもかかっていてうまいこと出来ているなとそこも凄い。
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