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ブルーに生まれついてのkmfのレビュー・感想・評価

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)
2.8
一度失った栄光と名声を、愛する女性の支えによって再び手にするかに見えて、生涯ドラッグを手放すことはなかったチェット・ベイカーのお話し。

芸術のために身を削る選択をする男を、自分のように普通に生きたい人間からすると貴いとも馬鹿げているとも思う一方、ただ成功の為のみにヘロインを手にするチェットの愚かさをラストに持ってきて、この映画は何を描きたかったんだろう。
聴き手として、純粋に音楽のみに耳を傾けたいと願いながらも、そのバックグラウンドも重要な要素だと思うくらいには大人になったので、マイファニーバレンタインを耳にする度に炙られたスプーンが眼に浮かぶと思うと憂鬱になります。

彼を支えた彼女の存在というのはフィクションだそうで、本当にそんな人が居たとしたら彼は愛に包まれて更生し、平凡な掃除夫かなにかとして人生を全うしたのか、どうなのか。
分かんないけど、とにかくダメ絶対。
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