嫌われ者で孤独な老婦人・ハリエットの終活とそれを綴るライターを描いた心温まる作品
セリフ、雰囲気、音楽と
たくさんの素敵詰まってて
じんわりと温かくなる優しい作品
ハリエットのように自分も生きたい
一日一日どう過ごすべきか、
それがとっても胸に響いて、
自分の生き方を見つめ直させられた
アマンダ・セイフライドはもちろん、
主役のシャーリー・マクレーンも
飾らない魅力を感じる素敵な女優さん
心が強く、能力も高いけど、
家族も友人もおらず孤独で高圧的で
自分勝手な"クソババア"のハリエット
そんなハリエットが死ぬ前に自分の訃報を
依頼してアンと出会うことで物語が始まる
本音を言い合えるお似合いの2人で
アンにとってもハリエットにとっても
本当に素敵な出会いになったね
最初はハリエットの言動が
主な原因となってギスギスもしたけど
お互い理解して距離が縮まる姿に温もりを抱いた
幼き日に母と別れ離れになったアンは
ハリエットを第二の母のように、
娘と連絡を取っていないハリエットにとっては
アンを第二の娘のように感じてたんじゃないかな
「思いっきり転びなさい
転んでこそ学べる
転んでこそ生きられる」
ハリエットの行動力が素敵
やりたいと思ったラジオDJの仕事を
やろうとする直ぐに行動するのも素敵やし
それが出来る能力があるのもさすが
ブレンダとDJブースで踊るシーン好き
アンが大好きなDJと会った時に
『The Way I Feel』を流すの素敵
音楽がとっても素敵で、
OPの『Any Time At All』とか、
ラジオを聴くシーンの『Everyday』とか、
訃報とエッセイを読むシーンの『Woman』とか
ラストの『Waterloo Sunset』とか
どれも胸に沁みる素敵な曲やった
ザ・ギンクスをもっと知りたくなる
ハリエットとアンとブレンダで
ハリエットの娘に会う車の旅が好き
全員血の繋がりはない他人やけど
心は繋がっていて母と娘と孫のようやった
ペネロペ湖ではしゃぐシーンも良いし、
3人で撮った写真も胸に沁みる
"ムカ着火"でLを引き抜くシーンも最高
アンとブレンダに囲まれた最期は
とっても幸せやったんじゃないかな...
「彼女は思い切り生きた
私も彼女のように生きるわ」
アンの葬式の言葉が素敵
ハリエットと出会ったことで
生まれ変わったアンが描かれるラスト
ハリエットが見たらきっと微笑むやろうな
アンダルシアへの飛行機のチケットや
ブレンダに贈ったランプも素敵やけど、
それ以上に大切なものをハリエットは残した
自分も素敵なワイルドカードとなる人生にしたい
「いい一日を送らずに本物の一日を送って
自分に正直な一日を送るのよ
いい一日なんてみじめなだけ
意味のある一日を送って」
