曽瀬皇帝

ルームの曽瀬皇帝のレビュー・感想・評価

ルーム(2015年製作の映画)
4.0
A24作品やっぱ映像がいいんだよなあ。

生々しい暴力描写が多くあったりする訳ではないけど、母と息子の様子や、写し方、音響などで極力無駄を削った映像にすることで視聴者に「部屋」の閉塞感や辛さ、監禁者の恐ろしさを伝えてくるものがある。

想像もできないほど酷い恐ろしい経験をしたのだから、そこから物理的に解放されたからと言って全てを即ハッピーエンドに持っていくのは本来おかしい。
その点、その後の苦悩にも焦点を当てているこの映画はとてもリアルでよかった。