沢の水

ルームの沢の水のレビュー・感想・評価

ルーム(2015年製作の映画)
4.1
作中ずっと不安定で、前半後半それぞれに異なる緊張感が走っている。
場面が大きく転換するにも関わらず、継続的な緊張感によりトーンが一貫しているのが見事。

作品中盤、子供の持つ純粋な好奇心と、マスコミや野次馬の持つ不純な好奇心の対比が効いている。
ワクワクするところや楽しいところもあり、陰鬱でジメジメしているところもあり、色んな要素が互い違いに感情を刺激する。

日常はある日突然、非日常に変わる時が来る。
幸せは常に崩れ去る脆さと隣り合わせであり、だからこそ丁寧に日々を送らなければいけないと思った。
沢の水

沢の水