このレビューはネタバレを含みます
とても良かったです。
物語が、部屋から脱出して望んでいた外の生活になったあたりで、
ジェイコブ君のお母さんが急速に病んでいくあたりがめっちゃ「わかる」ってなりました。
望んでいた外にようやく出られた幸せ、間違いは無いのですが、彼女の頭は学生時代のまま取り残されていて、
周りの女の子達はごく自然に成長し大人の女性になっていってる。
誰も彼女のような経験をしていないのだから、彼女の苦悩なんて理解できないだろう。
なんで私だけが!なんで!って気持ちに押しつぶされる。
ジェイコブ君は何度も「部屋」に帰りたがる。
私は観ている間、ずっと(2人揃って部屋に行かなきゃ、この映画は終われない)と思っていました。
そして、その通り部屋に行った瞬間、ようやくほっとしました。
ジェイコブ君もお母さんも、きちんとあの部屋と向き合い、部屋にお別れをしなくては前に進めないものね。
最後きちんと部屋にお別れをして、2人はこれでようやく前に進めるんだなって希望が見えました。
このラストでなければ良い映画じゃなかった。