まゆげ

ルームのまゆげのレビュー・感想・評価

ルーム(2015年製作の映画)
4.2
やっと観れたー( ; ; )公開初日に行こうと思ってたけど、観れず。やっとの思いで鑑賞。

母と子の愛の話〜( ; ; )

とにかく衝撃的作品でした。
観終わってからもじわじわとんーと考えてしまいます。

私がこの映画を期待して想像していてのですが、唯一違ったことは、もう少し少年ジャック君の事を理解出来ると思っていた所かな。
ジャックはルーム、部屋で産まれて一回も外の世界を知らない。
TVとママの話と部屋に広がる自分が確認出来る物が彼の世界の全て。

ジャック君からの目線が衝撃的過ぎて、言葉にならない感動を覚えました。
産まれて、ルームから出た事がない。だからTVからの情報でも何が本物で偽物かが分からない。
ここが部屋で、外の世界がある事も。

その彼の感覚の世界が私の理解を超えていて、想像が出来ませんでした。
ナチュラル的に子どもが育つのとは違ってある程度発達した段階で初めて世界を見るというのはやっぱり想像できない。

どれだけ一気に沢山の情報、刺激があって…それがどれだけ恐い…嬉しい…事なのかという事が。

そこを見事に演じていた彼と脚本に拍手喝采です。母親役の彼女の事細かい心境の変化への演技に対しても。


言葉の重みと、感覚、感じ方の無限さを映画に新しく感じました…映画って派手な演出のもザ映画って感じだけど、ここまで少ないアイテムでストーリーと演技で表現出来るのはやっぱり出演者、演出、脚本が素晴らしいからなんだろうなと思います。また映画に無限の可能性を感じました…
まゆげ

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