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ルームのwksgknchのネタバレレビュー・内容・結末

ルーム(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

主演のブリー・ラーソンがゴールデングローブ、全米映画組合賞、英国アカデミー賞、など受賞。


ただ、個人的にはそこまで物凄い演技では無いような、まあ子役が凄すぎるからな、まあアカデミー賞自体にも色々ある。

どのあたりでルームから出るのかと思ったけど、まあやはり中盤でした。

この映画の『ルーム』には、〈部屋〉としてのルームと、その部屋という閉ざされた狭い自分だけの世界という〈心〉、としても例えているのだと観て感じた。
物理的にはルームからは出る、確かにそのシーンはこの映画のピークの1つ、しかし、しかし、それだけで感動してやったね、とはしなかった、ここですね、その後の残酷な時間は、そのままルームにいたほうが幸せだったのでは無いかと思わせるほどの展開。

ママは、時間という取り戻すことのできない事実に打ちひしがれ、とても危険な状態ではになっていくし、周りの家族もそんなママのことをどう扱えば良いのかわからず、喧嘩してしまう。
思い描いていた幸せな日々は訪れない。
そんなママをしかし、息子のジャックは信じ、頼り、目を逸らそうとしない。
ママを元気にしようと大きな決断をする。
そして、ジャックに救われるママ、もう大丈夫。


脚本家は、ジャックが口にする最初と最後のセリフ、恐らくこれが思い浮かんだとき、もうこの物語は9割出来たと思ったはず、後はそこを繋いでいけばいい、そんな簡単では無いだろうけど。
それほどまでにシンプルで響くセリフ、この映画の本質はそこにある。
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