衝撃的な映画だった……。
ジョイが犯人にやられた数々があまりにも壮絶で、同じ女性として、これほどにまで観ていて辛かった映画はない。
脱出するまでは息がつまるほど辛かったし、脱出してからの世間からの視線や、ジョイの中での精神的な闘いは更に辛かった。
子供に罪はないと分かってはいるものの、自分の傷の深さと葛藤する母親の姿。
自分1人が時間に取り残されるということが、どれほど辛いものなのか、想像もできない。
ジャックの真っ直ぐさは時にはジョイの傷を深く抉るが、どうしようもできない。
何故ならジャックはまだ子供で、他人に比べたらなんにも分からないのだから。
簡単なことなのに、分かっていることなのに、辛くてジョイと一緒になって泣いた。
しかし、ジャックが部屋に別れを告げるシーンの優しさ、あたたかさにそれまでの辛さが吹き飛んだ。
あのシーンは一生忘れられない。
家族とは血筋が全てではない。