このレビューはネタバレを含みます
世間を賑わす事件は大抵一時期過ぎれば忘れてしまうけれど、やっぱりその事件の当事者たちは忘れることもなくて常に事件と共に時間は経っていて
だからこそ助かってハッピーエンド、じゃなくその後の、しかも幸せと断言できるような毎日ではないのがとてもリアルで辛い。
子どもはプラスチックのように柔軟だからね、という医師の言葉の通り、ジャックは怯えていたけれど段々と世界を知っていく驚きと楽しみを見つけていくけれど
お母さんはようやく再び世界に戻れても楽しかった青春時代を過ごしていた実家も、家族も、世間の目も変わっていて段々と部屋にまた閉じこもってしまうのがなんとも切ない。
視点がブレたりボやけたりちょっと酔ってしまうくらいのカメラワークはジャック自身の目線で映像を見ていると気付くと
5年間何も知らず狭い部屋に監禁されてから外に出る恐怖も感じられる
悪いママよね、
でもママだよ
おばあちゃん大好き
子どもだからこそ簡単な言葉でしか話さないんだけどジャックの一言一言がとても切なくて重くて泣ける