最近あった大学生の中学生監禁事件。
「ルーム」は欧米では去年公開だけれど、日本の公開と重なってそのタイミングが良すぎて怖かった。
5歳になったジャックは小さな部屋に住んでいる。彼のママはテレビの世界は嘘で部屋の外には宇宙が広がっていて人は住め無いと言っている。これだけ聞いたら頭のおかしいママに育てられた子供の話のようだけれど、ママ自体が17歳の時に誘拐され監禁されてもう7年、ジャックはその男の子供なのだ。けれど、この映画の重要な部分はその部屋の話では無くその犯罪を断罪する事でも無い。
この映画は愛とは何なのかを描いている。無償の愛が傷付いた人々を救う瞬間を見せてくれる稀有な映画。
ブリー・ラーソンが主演女優賞を取ったけれど、子役のジェイコブ・トレイブン君にも主演男優賞をあげたい素晴らしい演技だった。こんな子供欲しいがな。
この映画の原作が元にしたオーストリアの少女監禁事件はNetflixに「ヨーゼフ・フリッツル」があります。真実は小説よりも奇なり、こちらは胸クソ悪くなるドキュメンタリーです。
良すぎて映画館の座席から出るときに並びの人の足、全員踏んで出てきた。
