私たちにとっては 狭い小さな部屋 でも
ジャックにとってそれは 端っこがわからないくらい広い "へや" だった。
私たちにとっては 辛く悲しい 出来事でも
ジャックにとってそれは 当たり前そのものだった。
人がみる景色 みえる景色 みようとしている景色は その人の枠の中でしかなくて
その枠を取っ払って "へや"のドアを開けるのには 外側へ行くには
恐怖と戸惑いと少しの勇気が必要で
「またジャックが救ってくれた」 と ジョイは言うけれど
きっとジャックにとっては あくまで当たり前なのかもしれない
愛する母親への 自然に生まれてくる 感情
愛すること 家族であることに 細かい意味は必要ない ただ心の思うままに。
「おばあちゃん だいすき」
「ほら ママも "へや" に サヨナラして」
子供の無垢な言葉に 涙腺がやられる
と同時に 私もこっち側にきたのだと 少し寂しい