もう嫌だ。ジャックに何度も泣かされた。彼こそアカデミー賞だと思う。
母ジョイの強さと弱さ、ふたりのやり取り、家族との時間全てが心に触れる。全部泣ける。
ひとつひとつの場面、辛いときも初めてのことも全てがジャックとジョイに移入してしまう。
ずっとずっと抱きしめてあげたい。
ママとの大切な時間から、世界を開いていかなければならないのはジャックだけじゃない。
すべての親子に言えること。
ジャックにとって狭くて暗くてママとずっと一緒にいたあの《へや》での時間は、胎内と同じでとても居心地が良かったんだ。
一緒にいたことは間違いじゃない。子供を守る最良の方法だった、そうジョイに言ってあげたい。
そしてふたりは《へや》にさよならできたこと、ちゃんと《本当の世界》へ行ける。
