のほほんと

ガールズ&パンツァー 劇場版ののほほんとのレビュー・感想・評価

4.9
ガルパンはいいぞ。
これは可愛い女の子がいるからではない。とにかく戦車・戦車・戦車 だからだ。

人物劇は最小限(でも熱いし可愛いし面白い)
やる事は済んだか?よろしい、ならば戦車戦だ。


戦争映画にアクセントで出てくる戦車。
戦車映画でも時代背景や戦争の経緯、人間物語が流れるところだ。
しかし本作は、キャラクターそのものは簡潔で非常に分かりやすくしておきつつ、尺の出来る限りを戦車同士の熱く迫力ある戦闘に費やすのだ。

映画を見慣れている人ほど「そろそろ場面が変わって人物同士の会話シーンを挟むだろう」というメタ読み。尺の都合や順番というものを感じるだろう。しかし本作はその遥か上をいく。ずっと戦車戦なのだ。


物語でいうと、昨日の敵は今日の友。
最強チームvs凶悪チームの対図はこれ以上に盛り上がる展開はない様相を見せる。

戦闘は圧巻、あっと驚く戦法の数々。
監督「戦車でこれやりたかったんだ、こう戦わせたかったんだ、すごいだろ!」←本当に凄すぎる
映像 音 各戦車ごとにこだわり抜かれている

後に最終章シリーズが続くが、一旦は本シリーズの最高峰・終着点といえる作品。

唯一のネックは、シリーズであるが故、TVアニメ版を事前に見ておかないと最大限に楽しむことができないハードルが設けられている点か。

“戦車” 1つのテーマをこだわりにこだわり抜いたアニメ作品、それがガルパンなのだ
のほほんと

のほほんと