ぬぬ

ガールズ&パンツァー 劇場版のぬぬのレビュー・感想・評価

3.8
TVシリーズは未鑑賞で、ましてやアニメ自体あまり見ない方だが、友人いわく「ガルパンはトム・ハーディが制服を着たマッド・マックスでこれは戦争映画なんだよ」と、あまりに盛ったような話に騙されたと思って鑑賞してみたが、いやはや…確かに凄い。

下手に偏見を持ってしまって申し訳ないが、鑑賞前はどうせキャラクターがパンチラ見せながらキャーキャーしたり水着回を挟んだりしているのだろうと思っていたがそれが全く違った。
もうこれは戦車乗りのオヤジが美少女の皮を被ったようなもの。そもそも女子高生が三船作戦を知っているなどあり得ない。

オープニングで3分のあらすじ説明があるので意外にも初心者の方にも配慮はされている。
かと言っても「戦車道は乙女のたしなみ」「茶道、書道、戦車道があるんですよ」とあたかも女子高生が‘‘部活動’’として戦車を乗り回す事が当たり前みたいな世界観を3分で受け入れるのはとても難しい。

そして、どうやら戦車内は特殊なカーボン素材で作られているらしく、いくら砲撃を受けて大破されようが中に入ってる生身の女の子たちは無傷でいられるらしい。まぁ、それを100歩譲って納得したとしても、劇中では何度も戦車がひっくり返っているではないか。
もうこれがガールズ&パンツァーの世界観なのか…。
戦争映画でありながら誰一人として犠牲者はいない。なんてご都合主義でハッピーなんだ。

アメリカ様の戦争映画『フューリー』に負けじと轟く重低音と耳に突き刺さるアニメ声の高音のオンパレードがクセになる。
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