ほとんど知識なくいきなり観ました。
日本軍チームがとにかく突撃しようとするギャグは何回やってもその度に笑いました。
あと
「これは撤退ではなく転進だ!」とか
「後退的前進!」とか
「撤退的前進!」などの
大本営発表ギャグも毎度面白い。
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死のない戦車戦ってのが最初は嫌悪感がありました。
戦争ってのを(戦車道とは言ってるけど)楽しんでいいの?
とひっかかりましたが、
僕自身も
『野火』とか『ハクソー・リッジ』とか『沖縄決戦』とか観て
その度に反戦の気持ちを新たにしつつも、
たしかにゴア描写とか武器的なものに「アガッている」ことは認めなきゃいけない。
うわぁぁすっげええなぁとある種の興奮を覚えていて
これ系映画を観るときにその興奮を求めているかもしれない自分を認めなきゃいけない。。
僕は戦車道を否定する側の人間では全くない。。。
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てことで、
戦車シーンすごいわけです。
ほぼずっと戦車ですね。
誰が誰なのかわからないまま
最初からいきなりエキシビション戦がおっぱじまってるし、
途中の「廃校なの!?」っていうエピソードも時間としては短く端的にまとめられてる。
戦車戦の中でも次々とキャラクター紹介はされてるので
初心者でもある程度はキャラクターを理解した状態でラストの対決を観ることができる。
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対大学生大会が後半はテーマパークを舞台にするんですが、
ジェットコースターとか観覧車とかを駆使した戦いはそりゃ楽しい。
カメラのアングルがずっと素晴らしい。
戦車からの景色って狭いわけです。
その情報量のなさからくる臨場感と恐怖。
その迫力のFPS視点からスーッとカメラは持ち上がって鳥瞰視点になると
戦車の位置関係がわかり作戦の意図も伝わる。
3Dアニメらしい自由なカメラアングルも何度も駆使して
とにかく飽きさせないことに注力してるのがわかる。
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何より感心したのは
ラストの2対1の戦いではほとんどBGMがない。
それまでもBGMの選曲はかなり工夫がされていたけど
1番の盛り上がりシーンではBGMなし。
しかも
「ついに追い詰めたわ!」みたいな説明台詞もなし。
作り手の観客への信頼が嬉しい。
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おまけの戦車の解説も面白かったし勉強になった。
知らないことがたくさんあったし、一気に知ることができました。
こうやってフラットな気持ちで戦争について知らなかったことを知っていくのも大事なことだなと思いました。
他のも観たいですよ、そりゃ。