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Maiko ふたたびの白鳥のaのレビュー・感想・評価

Maiko ふたたびの白鳥(2015年製作の映画)
4.0
頑張る理由がある限り、

頑張る理由が増えるほどにプレッシャーになり、重圧に逃げられない。この悲観的な考えを打ち壊してくれた映画。

母として、バレリーナとして、そして一人の女性としての輝きが止めどなく溢れて、かつ決して努力を怠らない、常に前進し続ける彼女の精神、言動には尊敬の念を覚えた。

それに家族との絆もとても深く、サポートする人々の想いの強さというものもMaikoを成長させる要素になったのは間違いないし、母親とバレリーナの中間的立ち位置になった途端に増える壁に何度も葛藤する彼女の姿には全てに全力でぶつかるという人間的な魅力が豊富に映し出されていた。多忙な日々でありつつも子供の頃からの夢をひたむきに追いかけ、逃げようともしないその心意気は神秘的な何かを感じた。

バレエ、というものには普段から全く触れないが、改めて見るとその美しさと優美でしなやかな表現にただただうっとりする。

私は私自身が今作を今見たことに意味があると感じた。常に誰かは誰かに支えられ、日々を積み重ねる。向上心と感謝は繋がっている。今日という人生のステージで人々を魅了し、踊り続けるMaikoを想像しながら、私も今日に妥協したくない、そんなことを思った。
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