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ボブという名の猫 幸せのハイタッチのumeshioのレビュー・感想・評価

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2017/10/20

とてもよかった。とても…
あらすじはもう大体読めるしその通りのサクセスストーリーなんだけど、それでもとても満足感に包まれているしやっぱり泣けた。
映画に仕上げるにおいて、サラッと更生したような感じもするんだけど、本当に大変だったんだろうなあと想像がつく。
主人公はボブに出会えたことで人生がガラッと変わったし、むしろ第二の人生を歩むことになった、生まれ変われたと言ってもいい。ボブにとってはどうだったかな。ボブにとっても人生ガラッと変わったかもしれないよね。まさか本になって、映画出演するなんて思ってもみなかったよね。

人間なにに出会って変化するかわからないし、運命の出逢いとなるかわからないなーと面白かった。主人公はボブだったけど、人それぞれに物語があって、大きく落ち込んでいたときに音楽が、美術が、ある人が、猫や犬、一冊の本や一本の映画が自分を救ってくれるかもしれない。
きっと暮らしていく中でそうした わたしたちを救ってくれるもの/人 はたくさん散らばっていて、そのあと、それを受け取った私たちが行動できるか、自分を変化させられるかなんだろうなあと思った。

どのシーンもほろりと泣けるんだけど、特にお父さんとの和解のシーンが泣けた。
お父さんも、ずっと財布の中に、心に息子がいたんだよね。主人公はきっと、辛さに負けて薬に逃げてしまった弱い人だけど、弱くて、とても優しい人なんだろうなあと思った。
最後サイン会のときにご本人が出ててホッコリ。
「まさにぼくの人生だった」
エンドロールでなるほど、そうだよねえ、としみじみ。
ボブ役演じている本猫、ボブが演技うますぎて驚き。事務所に所属した方がいいレベル…すごいお猫様でした。


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