「ジャイアンリサイタルと優しい嘘」
予備知識無しだったので、最後の最後まで旦那を信用していなかったｗ
売れない俳優が金持ち婦人のヒモなんてよくある話ですから。
有る理由で正夫（私の造語です）になれないな内縁の夫が、はけ口はあれどあそこまで真摯に情熱を注げられるのは愛だけだったのか気になります。
そう感じたのはフローレンスの天真爛漫さ。
世間知らずでもなくしっかりした考えを持った素敵なオバちゃまですが、好きな音楽については少々ズレており、周りがその経済力により気を使いまくるのです。
果たして旦那のシンクレアはどこまでが愛でどこまでが打算か。
なんて野暮さ全開で観てしまいました。汚れてる私。。。
またピアノ伴奏のコズメが「ビッグバン・セオリー」のハワードなので、コズメの自宅アパートシーンではいつ母親の怒鳴り声が聞こえるのか？フローレンスに「キモッ」と罵られるのか？と期待してしまいました。。。
肝心の本編ですが駆け足っぽい展開が勿体ないです。
丁寧に進めて観客をジワジワ不安にさせるホラーじみた演出の方が良かったのかなと思います。
なによりフローレンスの音程は外れますがメリル・ストリープのキャリアが邪魔して発声はすこぶる良いんです。
だから観てる方は特に不安を感じないんです。
「まぁ、なんとかなるんちゃうか？」って。
