このレビューはネタバレを含みます
勝手にハッピーエンドを期待していたので、少し切ないラストに驚き。
しかも実話なんですよね、これ。
マダムの愛らしい人柄に、シンクレアやコズメをはじめとする周囲の人々が心を惹かれて優しい嘘で夢を見せてあげようとする。
ラストはマダムもその愛に気付き、幸せを感じていた。
この映画で心にとめるべき点はそういう愛なんだと思いますが、
それ以上にいたたまれない気持ちが残りました。
マダムの人柄や音楽に対する情熱を知らないギャラリーが彼女を小馬鹿にする様な言葉を投げかける様子はどうしても厳しいものがあります。
シンクレアの優しさ、愛情は本物だと分かっていつつも愛人の存在にも引っかかります。
その事で寂しさを感じているマダムの様子も描写されていたので余計に納得がいかなかったです。
私の考えが甘いんですかね…。
夢見るふたりというキャッチコピーなのに、まざまざと現実を見せつけられた様な気分になりました。