ーWomen：Why did you pick me? Men：（Because）You are real.ー
女：Why did you pick me?
男：（Because）You are real.
最高のセリフだった。
こんなセリフを言う男性がステキ、そして、そんなセリフを言わせた女性がステキ。このセリフに全てが集約される、あるシニア夫婦の物語。
初老の夫婦の安定感と絆の深さ。それを『40年住んだ家を売る』という一つの出来事を通して、余すこと無く表現したお話。小ぶりな映画だが、しっかり必要なメッセージは含まれている良作。
モーガン・フリーマンとダイアン・キートン。
安定感のある２人だけに、この夫婦像が素晴らしい！
モーガン・フリーマンって、こういう役をやっても、上手く演じきる。本当に素晴らしいと思う。
夫婦としての歴史、そして変わらぬ信頼。それを、２人の回想シーンをうまく重ね合わせながら、『今の２人』を描いている作品。
夫婦というものは、赤の他人なのに血のつながった親子以上の信頼関係を築けるという不思議な存在だ。それは、恋のトキメキとか情熱とかを超越した、人間という本質のつながり。
百万回のハグよりも、百万回のKissよりも、たった一つの言葉がお互いの存在価値を確認する宝石のように、いつまでも輝き続けるのである。それが夫婦の円熟。
女：Why did you pick me?（なぜ、私を選んだの？）
男：（Because）You are real.（だって、君は本物だから）
