Ayako

ニューヨーク 眺めのいい部屋売りますのAyakoのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

より自分たちのライフステージにあった家へと引っ越そうと、長年住み慣れた我が家を売ろうとする数日間を通じて、今までの人生を振り返りながら、迫り来る老いと向き合い、どのようにこれから生きていくのか想いを巡らす老夫婦を描いている。

住み慣れた我が家を手放す抵抗感だったり、自身の老いと向き合う億劫さ・寂しさみたいなものをさらりと描いていて、優しく(まだまだ映画の中の主人公に比べたら先の)自分の老後にどう向き合うのかを考え始めるきっかけを与えてくれるような気がした。

人種問題や不妊などの困難をお互いに支えあって逞しく生きてきた夫婦の生き様を考えると、最後の「結局いまのタイミングでは家を売らない」というラストにも納得。

個人的には、TVシリーズの弁護士役のイメージが強いシンシア・ニクソン(SATCのミランダ役)とクレア・プレストン(The Good Wifeのタシオニ役)が揃って不動産エージェントを演じているのが、少し面白かったです。
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