ダオ

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男のダオのレビュー・感想・評価

3.8
2015年にアメリカでつくられたジェイ・ローチ監督作品。数々の名作を生んだ希代の脚本家ダルトン・トランボの波乱の人生を描いた伝記ドラマ。ハリウッド黄金期の最前線で活躍していたトランボは冷戦の影響で赤狩りの標的となり非米活動委員会への協力を拒んだために投獄されてしまい……。

『スパルタカス』でのゴタゴタはキューブリックが脚本を気に入らなかったからかと思っていましたが、この映画だとがっつり赤狩り問題の影響ってことになるんですね。にしてもなんなんでしょうこの醜い争いは。思想信条なんてものは表面的な問題で本当は金や名誉やもっといえば嫉妬なんてものから仲間(?)を刺すんでしょうね。

が、ね、ヘレン・ミレン演じるヘッダ・ホッパーっていうオバさんゴシップ・コラムニストだけはそのまんま顔を櫻井よしこにすげ替えても納得できるほど不愉快な存在でした。ああいう口先というかペン先だけで権力者を気取る輩は100%嫌悪の対象、社会のゴミでしかないわ。まぁしかし残念ながらああいうのを崇める信者ってのもいるらしく……。
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