ばし

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男のばしのレビュー・感想・評価

3.9
アカ狩りがハリウッドにどういう影響をもたらしたのか、その背景を知れると共に一人の脚本家が戦ってきた事実という映画史にとって重大な出来事が知れて、映画が好きな自分としてはすごく楽しめた。
予告などの前情報をあまりいれず、ローマの休日の脚本家がなぜ嫌われたのか?という部分しか知らなかったので、偏屈じいさんの話かなーと思ったけど、全然そんなことはなくてむしろアカ狩りでの疑わしきは罰せよの体制に立ち向かっていった人たちの話だったから、自分の正しいと信じた行いを貫く話として面白かった。
また、ダルトントランボの作品が見たくなる映画だった。当時の背景を考えて見るとまた違った見方ができるかも。特に黒い牡牛は初めて聞いたので一番それが見たくなった。
ただ、映画史的な話なので、そこまで映画を見ない人には退屈に感じるのかなーと。
時にシリアス、時にユーモラスな映画愛にあふれた作品を撮った人がオースティンパワーズやボラット、ブルーノの人だということに一番驚いたw
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