冷戦の時代、「ローマの休日」など数々の名作を生んだ脚本家ダルトン・トランボ。
国内の社会情勢に反旗を翻してもなお、己の信念を貫き続けたトランボの姿勢に心打たれました。
民主主義に共産主義。
思想の違いは誰にでもあるもので、その違いを大きな枠でくくるのではなく、考えの違いを受け止め、ひとりの人間の考え方として捉えることが必要なんだと教えられました。
家族を支えるために必死に脚本を書き続けるトランボ。支えるだけでなく、支えられる、これこそが家族というものだと実感します。
スピーチ直前、これまで感情が全て凝縮されたような、トランボの煙草の煙に包まれた姿が頭から離れない…。