KAZUKI

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男のKAZUKIのレビュー・感想・評価

4.0
「ローマの休日」の脚本を書いたダルトントランボの身に起きた赤狩り被害についての認識はあったが、映画というフィルムを通して観ると改めて受け止め方が変わる。冷戦期を背景にした思想の自由を蝕むアメリカの黒歴史の勉強にもなる。偽名を使ってまで脚本を執筆しその作品がオスカーを獲っても脚光を受けれないもどかしさは測り知れないし、その後にオスカーを掲げた時はこちらもまじで胸が温かくなる。また、彼の人生の苦労に家族ぐるみの問題事も交えてくることで映画ならではの感動も味わえる。実に良いヒューマンドラマでした。
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