Nature Boy
たしかに‘泣き’系のハムレット。そして情熱的で皮肉屋。カンバーバッチがやればそうなるかという感じ。
1幕2場でいちいち文句を観客にこぼすハムレットが好きだったのですが(ケネス・ブラナー版)、今回はそういうことはなく。
しかし映画的な演出ともいえるのではないでしょうか。スローモーションや音が。見やすい仕上がりだと思います。
なによりも冒頭にハムレットが流しているNat ‘king’ ColeのNature Boyによってこの物語の寓意性が強められている。シャイで悲しい目をした聡明な青年の、壮大な父殺しの物語。インタビューでカンバーバッチ本人も語っていたが、明らかに普遍性のある話である。
ボウイのTシャツにKINGの字を背負ったジャケットの合わせ方がとてもよかったです。