傑作やわ… ルメット×警察組織の闇=ハズレ無し!!
オープニング…センス良いなぁ… 真っ黒の画面にだんだん青の絵の具が塗られていき、ニューヨークの摩天楼のシルエットになっていく…
NY市警の分署同士のくだらない手柄争いとそれが生む最悪の連携ミス…その前代未聞の失態を挽回しようとする検事局… そしてそこから暴かれる市警の腐敗…
その事件で重傷を負った刑事の父親を持つ主人公の検事の熱い正義感さえも、警察組織の尻拭いのために政治的に利用されていく… このように、いつも通りのルメットお得意の汚職モノや法廷モノと思いきや!中盤から少々意外な展開が発生、そこから、いつもと違う方向からルメット節が発揮される!!
流石シドニールメットとしか言いようがない。徹底的なリサーチと、そこから生まれる徹底されたリアリズム会話劇。
アンディガルシアのベストアクトでは!?
ルメットらしくないクローズアップショットがあった。
トランペットの劇伴も素晴らしい。
ラストシーンは同監督の大傑作プリンスオブシティとも共通点がある。原作小説を書いた人が同じらしいし。