ストロガノフ丼

帰ってきたヒトラーのストロガノフ丼のレビュー・感想・評価

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)
4.5
今こそ観るべき、もしくは10年後観直したい映画。
コメディー要素の中にいろんな要素(切り口)があって、観た人の受け取り方で感想が変わる(私的いい映画の基準)素晴らしい映画だと思いました。
ヒトラーがいろんな民衆と対話するシーンが、ドキュメントチックで、もうどっちが本物なのか役者なのか、フィクションなのかドキュメントなのか分からなくなりました。
席がほとんど埋まった小さい映画館は終始笑い声があって、私も“あの映画”のパロディシーンは声出して笑いました。
私はこの映画を、チャップリンの「独裁者」と比べてさほど変わらないぐらいの社会的意義があるものと思いました。現代のドイツ(ユーロ圏)の置かれている状況に対するメッセージを強く感じましたし、それは今の日本においても変わらない気もします。
そんな社会性やタブーをドキュメンタリーぽく表現してるのに、喜劇でまとめようとしているスタンスが気に入りました。
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