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無限の住人のmiiのレビュー・感想・評価

無限の住人(2017年製作の映画)
3.0
何を演じでも一本調子な俳優さんってそこそこいらっしゃるけど、ここまで「キムタクはキムタク」というテンプレ感想が世代問わずどの人にも通じるって凄いなぁと感じる今日この頃。

今作においては、木村拓哉主演だからこそ成り立ったというか、その個性がプラスに作用したんじゃないかなと思う。40代も半ばであの動きと格好良さと"らしさ"を貫けるのは、ここまでくると脱帽。キムタクの"待てよ"が聞けてちょっとホクホク。

キムタク演じる万次は不老不死の無敵設定だけど、瞬間再生するわけじゃないので、切られりゃ痛いし疲労もするわけで。フラフラしながら血だらけ傷だらけで戦う姿が痛々しすぎて、途中から観てるこっちがしんどい。序盤のモノクロでの殺陣シーンが個人的にピークに良かったので、終盤の無双シーンはカラーになった分、血の海と死体の山が目に毒で流し見。

それにしても、思ってる以上に斬り合うシーンが多め。多めというか、ほぼそれで構成されてると言ってもいいくらい。かつ、想像の3割くらい増しで血がブシャーってするし、すぐ串刺しにされるし、なんか知らんけどめちゃくちゃ腕とか手とか切り落とされる。万次が切られた手を自分で回収するシーンがシュールすぎて。

杉咲花ちゃんいい演技するなぁ。無鉄砲さと芯の強さと一途さが、ビシビシ伝わってくる感じ。まぁちょっとその世間知らずさが鼻につく感じもあるけど。
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